※本記事は「ゲームラボ」等に掲載した記事の再掲載版です。2015年初出時のものとなっております。あらかじめご了承ください。
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突然ですが、コナミのファミコン用ソフト『ハイパーオリンピック』といえば定規を弾いて連打! これによって前人未踏の記録を連発したのはいい思い出です。あれから30年以上が経ち、世界は成長し、科学技術は進歩を遂げました。
当時最強と呼ばれたステンレス製定規。果たして現在、そのステンレスを超える材質は登場しているのでしょうか!? さまざまな素材を揃え、いま再び最速に挑戦したいと思います!
競技種目は当然100メートル走。各素材を30cm×2.5cmに切り、もっとも振動する部分をボタンにあてがって弾く弾く弾く!! 脈絡ないけど、「ハイパー定規オリンピック」ついに開幕!
出走選手紹介
エントリーしたのはこの5選手。いずれも実力を秘めた有望株です。
ステンレス定規選手
かつて『ハイパーオリンピック』の世界王者であったシンワのステンレス定規。優勝候補の一角。
ガルバリウム鋼板選手
アルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板。軽くて腐食に強いので、屋根材としてよく使われている期待の新人です。※わりと入手に苦労したうえに、カッティングが大変でしたよ……。
アクリル板選手
水槽に使われるほど耐久力の高い合成樹脂のアクリル板。硬度が高く反発力の大きい実力派の選手です。
塩ビ板選手
アクリルとは反対に弾力と粘りのある合成樹脂の塩ビ板。抜群に震えるので高記録が期待できそうっすね。
発泡塩ビ板選手
塩ビを発泡状にし、軽く加工しやすくしたもの。比較的新しい素材なので実力は未知数のダークホースでしょう。
まさかの発泡塩ビ板選手が……!!
▲カットした素材がエッジ立ちすぎて、うっかりすると弾く指を切ってしまうので軍手必須!
かつての世界王者シンワは神話でしかなかった!? 金属系の惨敗を尻目に、合成樹脂が見せつけた強さときたら……。アクリル板が7秒77とすさまじい記録を出したのですが、それをさらに上回ったのはダークホースの発泡塩ビ版。驚異の7秒75! 文句なしの優勝です!!(小学生の頃は6秒台とか出していたような記憶があるような無いような……)
勝ちたい人、発泡塩ビ板を使いましょう。我々は第2回開催に向け、さらに勝てる素材を求めて材料メーカーさんとかに情報を聞いて回る旅に出ることにします。