価格 | 1,870円(税込) |
著者 | 坂西 優、山田 優 |
判型 | 四六判 |
ページ数 | 288ページ |
ISBN | 978-4866731933 |
発売日 | 2020/10/05 |
「自動翻訳なんて使えない」その常識を覆す!
翻訳の精度を劇的に上げる50+αのノウハウを紹介
「自動翻訳なんて使えない」……今日からその認識は変わります。
「使い方のコツ」を押さえれば、 自動翻訳はもうミスをしません。
長い文章や専門的な会話であっても、 日本語を英語に、英語を日本語に、一瞬で、そして正確に翻訳します。
終わらなかった英語の仕事が、ラクに片づけられます。
本書では、今すぐできて、誰にでも役立つ「自動翻訳の使い方のコツ」のすべてを紹介します。
[主な内容]
CHAPTER1 人間を超えた「AI 翻訳」の波に乗れ
01|自動翻訳の進化が止まらない!
誰もが英語を使いこなせる時代がやってきた!
Column|「単語ごと」の翻訳から「文章単位」での翻訳へ
02|自動翻訳を仕事に使うと こんなにメリットが!
英語は自動翻訳に任せたほうが成果が上がる!
Column|海外と仕事をしている人たちはすでにAI翻訳を活用している
03|AI翻訳のクセを知るのがうまく使うための第一歩
クセを把握すれば、AI翻訳のミスを回避できる
04|英語の質は自動翻訳する「前」と「後」で決まる!
これが精度を上げるテクニックの基本形!
CHAPTER2 秒速で「読む」
01|英文は「区切る」だけで速く読める!
長い英文は短くすると日本語訳が読みやすくなる!
02|文を区切るときは翻訳結果を「見比べながら」が基本
リアルタイム翻訳ができる「Google翻訳」で読む
03|長い英文をどこで区切る? まずは「コンマ」の後で改行!
文中のコンマ(,)は「ここが区切り」のサイン
04|コンマがない長文は「5つの接続詞」で区切る
長文を接続詞で区切ると一気に情報が整理される
05|短くした英文にもピリオドは必ずつける
ピリオド(.)の有無でも翻訳結果は全然違う!
06|日本語訳がおかしいときに10秒でできる対処法
文を区切ってもダメなときは簡単に単語チェック
Column|英文を「速く読む」のに役立つ辞書サイト
07|英文のビジネスメールを読んでみよう!
実践① 長文をコピペして読むときはここに注意!
08|海外の英語ニュースを読んでみよう!
実践② ニュースに適した自動翻訳サイトを選ぶ
09|英語のプレゼン資料を読んでみよう!
実践③ Google翻訳の「ドキュメント翻訳」を活用
Column|絶対に誤読できない文書は「翻訳支援ツール」で読む!
CHAPTER3 完璧に「書く」
01|日本語の書き方次第で完璧な英文がつくれる!
「自動翻訳が訳しやすい日本語」を書く
02|“英語にしやすい日本語”に書き換える「プリエディット」
自動翻訳にミスをさせない日本語の書き方
03|長い文章は区切って1文を短くシンプルに!
1文を短くして翻訳すると訳文の質はグンと上がる
04|「敬語は無視」して日常語でシンプルに書く
自動翻訳では丁寧すぎる言葉遣いは御法度
05|主語は省略せず「誰が」をハッキリと書く
いつもどおりの「主語省略の日本語」だと誤訳する
06|それは誰のものなのか「誰の」をハッキリさせる
所有格を省くと自動翻訳は「誰の」を取り違える
07|「いつ」の話をしているのか時間情報を補う
今なら「今」、いつもなら「いつも」をハッキリと
08|「ご飯を食べる」では正しい英文にならない
普段はつい省略してしまう言葉もしっかり書く
Column|日本語の「慣用句」はそのまま使うと誤訳する
09|略語や略称は避けて「正式名称」を書く
自動翻訳には、日本語の省略表記は通じない!?
10|文末には句点をつけて「文の終わり」をハッキリと
「。」のない日本語を翻訳しても英文は完成しない
11|ひらながよりも「漢字」 漢数字よりも「アラビア数字」
自動翻訳が訳しやすい「表記」のルール
12|固有名詞や専門用語は英語で表記するのが確実!
誤訳しやすい単語はあらかじめ英語で書く
13|日本語の「特殊な記号」は使わない
記号のなかには翻訳結果に影響するものもある
Column|日本語の「オノマトペ」はうまく英語に訳せない
14|ミーティングの議事録を英語でまとめてみよう!
実践① Google翻訳でビジネス文書が書ける!
15|日本語のプレゼン資料を英語に書き換えてみよう!
実践② キーメッセージを英語で伝えるには?
16|英文のビジネスメールを書いてみよう!
実践③ 用件は「ハッキリと」「シンプルに」
17|「ポストエディット」で英文を“100%”に仕上げる
英語の知識ゼロで、英文の正誤を確認する方法
Column|ここが違う!プロ翻訳者のポストエディット
CHAPTER4 あらゆる状況で「聞く」
01|“今、話されている英語”は「音声翻訳」で聞ける
ビジネス英語も聞き取れる音声翻訳の実力
02|聞く状況に応じて最適なアプリを選べ
仕事に使える音声翻訳アプリはこれだ!
03|音声翻訳にもまずは「Google翻訳」
英語音声の「聞き取り」にもマルチに使える!
04|英語ミーティングには翻訳履歴が残るアプリを!
発言を聞き逃さず、議事録もつくれる2つのアプリ
Column|ヤラクスティック(β)でミーティングを同時翻訳する
05|スピーチやプレゼンは「音声認識アプリ」で聞ける!
長い英語には翻訳機能付きの“書き起こしアプリ”
06|訪日外国人との対話で活躍するアプリとデバイス
接客に、案内に、急な質問にも対応できる!
Column|会話用アプリで翻訳精度が高いのはどれ?
07|音声翻訳を成功させる5つのポイント
確実に音声入力するためのコミュニケーション
08|外付けマイクの活用で翻訳精度はさらに上がる!
集音力を上げれば、悪環境でも音声翻訳が可能に
Column|ビジネス英語が聞ける! 音声翻訳アプリデータ集
CHAPTER5 今すぐ「話す」
01|「音声翻訳」で相手に伝わる英語をスラスラ話す!
通じる英語を話すコツは「日本語の言い換え」
Column|オンラインで音声翻訳しながら話せるツール!
02|プリエディットを駆使すると英語は「自力で」話せる!
日本語の文を「頭のなかで」英語に変換する方法!
Column|英語が苦手な人こそ「語順」で話しはじめよう
03|いいたいことを英語に変える「3つの語順」
英語として伝わる単語の並べ方はこの3パターン
04|「A=B」の語順で「AはBである」を表現する
語順① be動詞で話せるもっとも基本的な語順
Column|日本語の「言い換え方」は1通りだけじゃない
05|「A=B」で使える5個の“イコール動詞”
「Aは=Bだ」を表現できる動詞はbe動詞だけじゃない
06|自分の意見や思いを伝える「主+動+A=B」
語順② 「A=B」の語順を応用して自分の意見を話す
07|「主+動+A=B」に使える10個の動詞
「何をどう伝えたいか」をイメージして選ぶ
Column|どんぴしゃな単語が出ないとき手持ちの単語で乗り切る方法
08|単語を並べるだけで英語が話せる「主+動+A+B」
語順③ 多彩な「AにBを○○する」が表現できる
09|「主+動+A+B」に使える14個の動詞
日本語を整理して、まずこのなかから動詞を決める!
10|実際に声に出して話すときは「抑揚」が一番大事!
発音を気にするより、語順を意識したほうが効果的
11|語順は「1つだけ」でもどんなことでも話せる
応用編 「日本の言い換え」をきわめよ
Column|「主語+動詞+目的語」の直訳英語じゃダメなの?
12|ビジネス電話も「語順」を使うとラクになる!
決まったフレーズと語順で自分のペースで会話する
13|いざ英語を話しはじめて困ったときの切り抜け方
語順・コツ・ツールを全部活用して今すぐ話す!
CHAPTER6 自動翻訳を使いこなして英語力を上げる!
01|自動翻訳を使いこなすほど英語力はアップする!
プリエディットが「言葉の基礎能力」を底上げする
02|「アウトプット不足」も自動翻訳で補える!
プリエディットで得られる驚きの「学習効果」
03|「コツコツ勉強する」ことのハンディ
英語に触れる「時間」と「情報量」を増やすには?
04|「ラクをしたい」もポジティブなモチベーション
「仕方なく勉強する」と英語学習に成功する?
05|AI翻訳の「限界」を知っておくことは重要
AIが進化すれば、英語を身につける必要はない?
06|英語を使いこなすために求められるスキルが変わる
「自分の言葉」を持てば、AIと共生できる
[著者について]
坂西 優(さかにし・すぐる)
八楽株式会社 代表取締役。2010年、八楽株式会社をスタート。以来、ウェブサイト翻訳システム「ワールドジャンパー」、オンライン翻訳プラットフォーム「ヤラクゼン」、スマート音声翻訳機「ヤラクスティック」など、さまざまな自動翻訳サービスを開発・運営している。「ヤラクゼン」はその高い操作性と品質、セキュリティが評価され、自動車メーカー、エレクトロニクス、医療/化学、IT/EC など幅広い業種の1000社以上の企業に導入されている。
山田 優(やまだ・まさる)
関西大学外国語学部/外国語教育学研究科 教授。米国ウエストバージニア大学大学院修士(言語学)。立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科博士(異文化コミュニケーション学/翻訳通訳学)。米フォード・モーターの社内通訳者、産業翻訳者を経て、株式会社翻訳ラボを設立。現在は、翻訳研究者、大学教員として翻訳通訳研究に没頭する。研究の関心は、翻訳テクノロジー論(ポストエディット含む)、翻訳プロセス研究(TPR)、 翻訳の外国語教育への応用(TILT)、字幕翻訳研究 (AVT)。