解決は1行。

解決は1行。

created by Rinker
¥1,320 (2024/11/21 03:29:31時点 Amazon調べ-詳細)
ネット書店で購入
価格1,650円(税込)
著者細田高広
判型四六判
ページ数256ページ
ISBN978-4866731087
発売日2019/04/12

もう、言葉で損をしない。
ずばりと言えれば、うまくいく。

1行あれば、すべては伝わる。
1行あれば、行動は変わる。
1行あれば、意識は変わる。

この本は、コピーライターが培ってきた「1行の解決力」を、皆さんに役立てて頂くための本です。
本書で紹介する25の技法を応用してあなただけの「解決の1行」を見つけて下さい。

[「はじめに」より(抜粋)]

今日からKISSしよう

 海外のコピーライターはKISSをまず教わります。この場合のKISSは唇と唇を重ね合わせることではなく、“Keep It Simple, Stupid!”の頭文字をとったもので「シンプルにしろよ、間抜け」を意味します。もともとは技術者の言葉でしたが、広告業界でもいつしか広く普及しました。長くこの言葉が使われているのは、それだけシンプルに伝えるのが難しいということの証拠です。
 KISSを念仏のように唱えながらコピーライターは世界中で、やっかいな課題を1行で解決する技術を蓄積してきました。もちろん、技術の大半は職人技のようなもので、少なくとも数年間の経験がなければ真似できません。しかしながら中にはシンプルで、理解すればすぐに使えるテクニックもあるのです。日常のコミュニケーションはもちろん、プレゼンや、交渉や、謝罪や、リーダーシップを発揮する場面、新しい商品やサービスを伝えるときなど、様々なシーンで応用できるはずです。
  この本は、コピーライターが培ってきた「1行の解決力」を、皆さんに役立てて頂くための本です。 現場の悩みに即したものになるよう、講演の場などで実際に寄せられた質問に答えながら、解決策をテーマごとに並べる構成にしました。また技法ごとに、広告コピーも紹介し、楽しんで読んでいるうちに身につくように心がけています。
 皆さんが「うまく伝えられない」と悩んでいるプレゼン、企画書、スピーチ、周りの人にかける言葉などをまず思い浮かべて下さい。はじめは「もやもや」としていたとしても、本書で紹介する25の技法を順に応用しているうちに、輪郭のくっきりとした「解決の1行」にたどりつくはずです。
 どうか読みながら、書きながら、明日からのコミュニケーションのヒントを掴んで下さい。

[本書の内容]

第1章 「つまり」の1行。 「つまり」がないから、つまらない。
1-1 1行でプレゼンできる 提案話法
1-2 1行で物語る 最強エピソード法
1-3 反論できない事実を突きつける 最強エビデンス法
1-4 既存のイメージを借用する メタファー法
1-5 矛盾を組み合わせて新たな言葉をつくる 矛盾語法

第2章 掴む1行。 驚かないと、残らない。
2-1 一般論をあえて反転させる 反転法
2-2 比べれば、ブレずに伝わる 比較法
2-3 対をつくると、ドラマが生まれる 対句法
2-4 敵をつくると、味方ができる 喧嘩話法
2-5 3単語でリズムよく 列挙法

第3章 共感の1行。 同情するより、同じ立場で考える。
3-1 相手の気持ちを、あなたの言葉に なりきり法
3-2 嘆きに寄り添う 「どうして?」共感法
3-3 ひとつ上の視点から捉え直す スケールアップ法
3-4 建前より本音は強い 戦略的告白法
3-5 人格が共感を生む 擬人法

第4章 会議力の1行。 たった1行が、流れを変える。
4-1 答えの出ない問題は、すり替える リフレーミング法
4-2 究極の問いで会議を揺さぶる 「もしも?」発想法
4-3 分ければ、分かる キーワード分割法
4-4 名詞を忘れると自由になる ラベル剥がし法
4-5 「そもそも」を伝えよう 語源回帰法

第5章 人間力の1行。 人間力とは、言葉力だ。
5-1 頼みごとは「I」から「WE」へ 目的共有法
5-2 あなたの言うことにも一理ある 同調法
5-3 叱るときこそ 「あなたは、どう思う?」 問いかけ法
5-4 褒める言語術 “I need you”翻訳法
5-5 相手の言葉を繰り返す リフレイン法

第6章 1行のレッスン。 「0→1」ではなく「100→1」
6-1 プレゼンのキラーフレーズをどうつくるか?
  Case 1 ビール醸造施設付きマンション
6-2 部の方針をどんな言葉で伝えるか?
  Case2 俺たちはいったい、何者なんだろう?
6-3 どうやって部下をモチベートするか?
  Case 3 魔の3年目

[著者プロフィール]

■細田高広 (Hosoda Takahiro)
TBWA\HAKUHODO コピーライター・クリエイティブディレクター。
一橋大学卒業後、博報堂に入社。ロサンゼルスの広告会社TBWA\CHIATDAYを経て、2011年からTBWA\HAKUHODO に所属。グローバルブランドを中心に数多くの広告コミュニケーションを担当してきた。単著に『未来は言葉でつくられる』(ダイヤモンド社)、『物語のある絶景』(文響社)、共著に『広告コミュニケーションの総合講座』(日経広告研究所)などがある。カンヌ金賞、Clio グランプリ、Spikes Asia グランプリ、ACC グランプリなど国内外で受賞多数。2015年と2018年、2度にわたりCampaign 誌のJapan Creative Person of theYear に選出される。コンセプト開発、クリエイティブシンキング、広告制作、コピーライティングの分野で研修講師としても活躍。