| 価格 | 1,870円（税込） |
| 監修 | 伊藤俊治 |
| 判型 | A5判並製 |
| ページ数 | 160ページ |
| ISBN | 978-4866733951 |
| 発売日 | 2023年12月20日 |
「世界でいちばん素敵な教室」シリーズ第43弾！
四季折々の暮らしを彩る文様の秘密を探る
私たちのまわりにはさまざまな文様があふれています。
（本書「はじめに」より）
衣服や書籍、家具や器物、建築やインテリアなど、小物からモニュメントへいたるまで、文様に埋め尽くされているといってもいいかもしれません。
民族によって異なり、文化が変わると違った傾向を見せる文様は、単なる装飾ではありません。文様は時代や地域が長い時間をかけて生み出し、共有されてきた象徴や記号です。
文様の奥には重なりあった記憶や経験が秘められており、その秘密を解き明かすことも文様の楽しみといえるでしょう。
モチーフも由来もさざまな「文様」を、豊富な写真とシンプルな解説で紹介したビジュアルブックです。知れば知るほど面白い「文様」の世界を、ぜひ本書で味わってみてください。
本書の内容
★文様の基礎知識
★吉祥文って、どんな文様？
｜松文／竹文／梅文
★文様には季節感があるの？
｜桜文／朝顔文／菊紋／葡萄文／稲文
★唐草文の「唐草」って、どんな草？
｜唐草文／紅葉文／秋草文／蕨文
｜沢瀉文／宝相華文／吹き寄せ文
★鳥の文様は何を象徴しているの？
｜鶴文／雀文／孔雀文／尾長鳥文
｜鷹文／鴛鴦文／千鳥文／鷺文／雁文
★十二支の動物の文様は、すべてあるの？
｜犬文／馬文／兎文／鼠文／鹿文
｜虎文／象文／亀文／蝙蝠文
★文様になるのは、どんな魚？
｜魚文／鯛文／海老文／貝文
★日本人が虫好きなのは、どうして？
｜蝶文／蜻蛉文／蝉文／蟷螂文／蟋蟀文／蜘蛛巣文
★文様にもなる龍って、本来どういう姿？
｜龍文／鳳凰文
★日本古来の信仰は、文様に反映されているの？
｜月文／太陽文／星文／雪文／雲文／雷文／雨文
★背景としてよく使われる文様を教えて！
｜流水文／滝文／青海波文／波文／州浜文
★身の回りのものをモチーフにした文様はある？
｜扇文／笠文／蛇籠文／貝桶文／鼓文
｜鎌文／矢文／宝尽くし文／車文／船文
★風景や名所も文様になるの？
｜竜田川文／富士山文／橋文
★文字の文様って、どういう文様？
｜寿文／文字文
★日本にも幾何学文はあるの？
｜格子文／縞文／三角文／井桁文／菱文
｜鱗文／麻の葉文／亀甲文／立涌文／七宝文
｜渦文／巴文／丸文／鹿の子文／霰文
★「小紋」って、どういう文様？
｜小紋
★文様が特徴的な伝統工芸を教えて！
｜絣・藍染め
｜アイヌの伝統文様・琉球の紅型
｜伝統芸能の衣裳
★寺院の装飾でよく見る文様は？
｜寺院・神社の文様
｜家紋・有職文
｜光琳文様・現代の着物の文様
監修｜伊藤俊治
美術評論家、美術史家。東京藝術大学名誉教授、多摩美術大学客員教授、京都芸術大学大学院教授。東京大学文学部美術史学科卒業、同大学大学院人文科学研究科美術史専攻修士課程修了。専門の美術史・写真史の枠を越え、アートとサイエンス、テクノロジーが交差する視点から、多角的な評論活動のほか展覧会の企画・キュレーションも行う。著書に『増補版 唐草抄 装飾文様生命誌』（牛若丸、Book&Desi gn）、『写真都市』（冬樹社）、『ジオラマ論』（リブロポート、ちくま学芸文庫）、『愛の衣装』（筑摩書房）、『電子美術論』（NT T 出版）、『バウハウス百年百図譜』（牛若丸、Book&Design）、『増補 20世紀写真史』（ちくま学芸文庫）がある。
