小さなラテン語図鑑

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三才ブックス
¥1,980 (2024/12/21 18:44:25時点 Amazon調べ-詳細)
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価格1,980円(税込)
著者中澤 務(関西大学文学部教授)
判型A6判 上製本
ページ数240ページ
ISBN978-4-86673-430-9
発売日2024年11月19日

身近なラテン語に触れてみよう!

ふだん気付かずに接しているラテン語由来の英単語やカタカナ語(アニメやゲームのキャラクターの名前など)を、西洋絵画などとともに紹介するビジュアル図鑑です。日本人にもなじみ深い言葉を中心に取り上げ、ルーツとなったラテン語のほか、関連語句や派生語、関連エピソードなどを紹介します。

本書を手に取ってくださった方の中には、
ラテン語とはどんな言葉なのか、あまりわからない。
けれど、なんとなく興味がある。
という方が多いのではないでしょうか。
フランス語やスペイン語のルーツになったと聞けば、
ぐっと身近な存在になりませんか?
まだ遠い?
では、ラテン語は英語とも関係が深いという事実を聞くとどうでしょう?
それどころか、日本語のカタカナ語になっているラテン語でさえあるのです。
本書をお読みいただければ、
ラテン語のDNAが至るところに息づいていることを感じていただけると思います。
不思議で魅力的なラテン語の世界へ、一歩、踏み出してみましょう!

(本書「はじめに」より)

[本書の内容]

■INTRODUCTIO:ラテン語の成り立ちと現在
・ラテン語は文字を持たない一地域の言葉でしかなかった。
・古代ローマが勢力拡大してギリシャと接触。その影響でラテン語が洗練されていった。
・ラテン語文学の傑作が続々と誕生。いまに息づく「古典ラテン語」が整っていく。
・キリスト教公認や聖書のラテン語訳を経てラテン語がカトリック教会の公用語に。
・科学や哲学の分野で重用。ラテン語は各国語に息づいている。
■Capitulum Ⅰ:身近な英単語の語源
・armor(アーマー/鎧兜)、alien(エイリアン/外国人・よそ者・異星人)
・candle(キャンドル/ロウソク)、citizen(シチズン/国民・市民・住民)
・don(ドン/ドン[敬称])、ego(エゴ/自我)、gladiator(グラディエイター/剣闘士)
・legend(レジェンド/伝説・伝説的人物)、monster(モンスター/怪物・化け物)
・requiem(レクイエム/鎮魂歌)、September(セプテンバー/9月)………など
■Capitulum Ⅱ:フィクションの世界
・Expecto patronum(エクスペクト・パトローナム/『ハリー・ポッター』の呪文)
・Furiosa(フュリオサ/映画『マッドマックス』シリーズの主人公)
・E.T.(イーティー/アメリカ映画『E. T. 』の地球外生命体)
・Campanella(カムパネルラ/宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』の登場人物)
・Dracula(ドラキュラ/ブラム・ストーカーの恐怖小説の主人公)………など
■Capitulum Ⅲ:企業や商品の名前
・Excelsior(エクセルシオール/日本のカフェチェーン)
・Juventus(ユヴェントス/イタリアのサッカークラブ)
・mercari(メルカリ/日本のフリマアプリ)
・Prius(プリウス/トヨタ自動車の量産ハイブリッド専用車の名前)
・Sprite(スプライト/アメリカの炭酸飲料、妖精)………など
■Capitulum Ⅳ:ラテン語由来の動植物
・animal(アニマル/動物・けだもの)、lion(ライオン・獅子)
・grampus(グランパス/シャチ)、falcon(ファルコン/ハヤブサ)
・penguin(ペンギン/ペンギン)、flower(フラワー/花)
・salvia(サルビア/サルビア)………など
■Capitulum Ⅴ:エトセトラ
※「その他いろいろ」「など」という意味で使われるエトセトラ(et cetera)は、ラテン語です。英語に直訳すると「and the rest」となります。
・ruby(ルビー/ルビー・紅玉)、aurora(オーロラ/オーロラ・極光)
・face(フェイス/顔)、Argentina(アルゼンチーナ/アルゼンチン[国名])
・Milano(ミラノ/ミラノ[イタリアの都市名])………など

[コラム]

01:星座と星の名前
02:キリスト教のラテン語
03:ローマ神話の神様の名前
04:古代ローマの偉人
05:ラテン語由来の武器
06:ファッションのラテン語
07:ラテン語は学名に使われる
08:ラテン語の名句

[監修]中澤 務(なかざわ つとむ)

関西大学文学部教授。北海道大学大学院文学研究科博士課程中退。博士(文学)。古代ギリシャ・ローマの哲学を中心に、古代の思想と文化を研究する。著書に『ソクラテスとフィロソフィア』(ミネルヴァ書房)、『哲学を学ぶ』(晃洋書房)。共著に『都市の風土学』(ミネルヴァ書房)。訳書に、プラトン『プロタゴラス』『饗宴』『ゴルギアス』、セネカ『人生の短さについて』(いずれも光文社古典新訳文庫)など。