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価格 | 2,420円(税込) |
監修 | 大内田史郎 |
判型 | A5判 |
ページ数 | 176ページ |
ISBN | 978-4866734538 |
発売日 | 2025/05/20 |
建築物の造形美や機能美を通じて、首都・東京の移ろいと文化を時間の流れに沿いながら振り返る。
普段なにげなく目にし、利用していた、東京の街角に佇むあの建物が、じつは未来を切り開き、時流を象徴する名建築かもしれない。
戦後復興を果たし高度経済成長期を経て、バブル経済に突入し崩壊を迎えるという、1951(昭和26)年から1999(平成11)年までの、日本がダイナミックに変貌した約50年間に焦点を当て、この間に日本を代表する建築家たちが手掛けた建造物を、50年代、60年代、70年代、80年代、90年代と、年代別に追いかける。
目次
【1950年代】モダニズム黎明期
- 日本キリスト教団国分寺教会/国分寺市/1951(昭和26)年
- 東京日仏学院/新宿区/1951(昭和26)年
- 国際文化会館/港区/1955(昭和30)年
- 千代田区立日比谷図書文化館(旧・東京都立日比谷図書館)/千代田区/1957(昭和32)年
- 千鳥ヶ淵戦没者墓苑/千代田区/1959(昭和34)年
- 国立西洋美術館/台東区/1959(昭和34)年
【1960年代】社会の成長と建築
- 国際基督教大学礼拝堂/三鷹市/1960(昭和35)年
- 五島美術館/世田谷区/1960(昭和35)年
- 東京文化会館/台東区/1961(昭和36)年
- アテネ・フランセ校舎/千代田区/1962(昭和37)年
- 日本生命日比谷ビル・日生劇場/千代田区/1963(昭和38)年
- 紀伊國屋ビルディング/新宿区/1964(昭和39)年
- 駒沢オリンピック公園総合運動場体育館/世田谷区/1964(昭和39)年
- 東京カテドラル聖マリア大聖堂/文京区/1964(昭和39)年
- 国立代々木競技場(旧・国立国内総合競技場)/渋谷区/1964(昭和39)年
- 大学セミナーハウス/八王子市/1965(昭和40)年
- 目黒区総合庁舎(旧・千代田生命本社ビル)/目黒区/1966(昭和41)年
- 安与ビル、柿傳/新宿区/1968(昭和43)年
- 東京経済大学 大倉喜八郎 進一層館 Forward Hall(旧・東京経済大学 図書館)/国分寺市/1968(昭和43)年
【1970年代】都市建築の転換
- 駐日クウェート大使館/港区/1970(昭和45)年
- ポーラ五反田ビル/品川区/1971(昭和46)年
- 日野市立中央図書館/日野市/1973(昭和48)年
- 最高裁判所/千代田区/1974(昭和49)年
【1980年代】ポストモダンとバブル
- 渋谷区立松濤美術館/渋谷区/1980(昭和55)年
- 国立天文台自動光電子子午環/三鷹市/1982(昭和57)年
- 国営昭和記念公園 こどもの森/立川市/1983(昭和58年
- SPIRAL/港区/1985(昭和60)年
- 世田谷美術館/世田谷区/1985(昭和60)年
- ヤマト インターナショナル/大田区/1987(昭和62)年
- 東京工業大学百年記念館/目黒区/1987(昭和62)年
- COLLEZIONE/港区/1989(平成元)年
- 東京武道館/足立区/1989(平成元)年
【1990年代】二分される建築
- 東京芸術劇場/豊島区/1990(平成2)年
- ワタリウム美術館/渋谷区/1990(平成2)年
- M2/世田谷区/1991(平成3)年
- 東京都江戸東京博物館/墨田区/1992(平成4)年
- 東京都現代美術館/江東区/1994(平成6)年
- 東京キリストの教会/渋谷区/1995(平成7)年
- 東京国立博物館 法隆寺宝物館/台東区/1999(平成11)年
監修者プロフィール|大内田史郎 (おおうちだ・しろう)
工学院大学建築学部建築デザイン学科教授。1974(昭和49)年、静岡県生まれ。1999(平成11)年、工学院大学大学院工学研究科修士課程修了、博士(工学)。1999(平成11)~2014(平成26)年に東日本旅客鉄道(株)、2014(平成26)~2020(令和2)年に工学院大学建築学部建築デザイン学科准教授、2020(令和2)年から現職。(一社)DOCOMOMO Japan理事、(一社)日本建築学会建築歴史・意匠委員会DOCOMOMO対応WG主査。著書に『東京の名駅舎』(草思社)、『東京名建築さんぽ』(エクスナレッジ)、『建築学の広がり』(共著/ユウブックス)などがある。